なお建設省より稻浦技監、伊藤河川局次長、前田住宅金融課長。会計検査院より小峰検査第四局長。経済安定本部より中澤監督課長。法務府より村上民事局長、以上御出席になつておられます。前田榮之助君。
そこで御承知かもしれませんが、これは稻浦技監の言になつて申訳ありませんが、アメリカのウオーター・レソーセス・コミツシヨンというのがありますが、ここの報告書は、すべて経済価値判断までと総合計画の水系別のレポートが出ておるわけであります。われわれはこの次には今までの机上プランから一歩進んで、その総合計画をやつてみたいというのが来年からのわれわれの気持なのであります。
稻浦技監がおられれば、再開の劈頭でありまするので、一言要望したいと思つておつたのでありますが、本日おいでになりませんので、次官がお帰りになつてからはつきり言つていただきたい。それは稻浦技監にもう少し地方をお歩きになつていただきたい、それだけであります。なぜかと申しますと、これはただいま申し上げた通り、第一の段階においては、公共事業費ができるだけたくさんとれればいいのだ。
稻浦技監に対します地方の視察のことにつきましても、私から稻浦技監にお伝えする次第でございます。 建設省が技術面において何らか欠けておる、あるいはまた建設行政は技術が中心であるにもかかわらず、どこにその本体があるかというような御質問のようでございますが、ただいま技監室の拡充を考えておりまして、近くこれが実現の運びに至る段階になつております。
この際稻浦技監がお見えになつておりますので、この間アメリカをつぶさにごらんになつてお帰りになつたことでありますし、また大陸におきまして稻浦技監の世界的水準の最高位にある技術をよくみずからも拝見しているのでありますから、ぜひこの際純粋の技術面から、稻浦技監のこの点に対するお考えを伺わしていただきたいと思います。
これから述べる新進の稻浦技監が新らしいストレプトマイシンとかという新薬を持つて来られたと思いますから、それに聞くことにしまして、私はこのペニシリン製造の方に少しお話を向けようと思います。 寒山詩に「天百尺の樹を生ず、剪つてもらつて長條の木と作す、惜しむ可し棟梁の材、これを抛つて幽谷に在く、年多く心尚勁し、日久しうして皮漸く禿ぐ、識る者取り将ち来たれば猶馬屋をうるに堪う。」という詩がある。